不妊検査・治療について

不妊症と不妊治療について

不妊症とは、赤ちゃんを望んでから一定期間(一般には1年)経過しても妊娠しない状態のことです。
不妊の原因を解明して、適切な治療を行うことが赤ちゃん誕生のために必要です。

当院では患者様に合わせた検査を行い、出来るだけ早く妊娠出来るように治療を行っています。このため、数ヶ月~1年で治療をステップアップさせていくように心がけております。
当院は特定不妊治療実施医療機関で、1991年から体外受精に取り組んでいる実績があります。また、顕微授精は1997年から行っております。
初診時は、不妊症の検査項目や治療方針についての簡単なご相談となります。その際に行える検査があれば、必要に応じて検査させて頂きますので、初診でお越し頂くタイミングはいつでも結構です。診察券をお持ちでない方は、お電話で予約をお取りできますので、お問い合わせ下さい。

不妊症の検査

不妊症の検査は生理中、排卵期、高温期などそれぞれのタイミングで行います。検査中も避妊ではありませんので、検査中に妊娠される方もいらっしゃいます。

クラミジア抗体 1,140円
女性ホルモン測定(黄体期に行います) 1,000~1,600円
LH-RH、TRH(生理3~5日目に行います) 10,570円
甲状腺機能検査 1,620円
ビタミンD 3,600円
抗精子抗体 4,400円
Th1/Th2(着床に関しての免疫検査) 9,200円
超音波検査・内診(排卵の有無、排卵日の予測) 1,430~1,600円
子宮卵管造影検査 ※ 約10,000円
子宮内膜生検(慢性子宮内膜炎の有無を調べます) 13,200円
精液検査(SQAクイックチェックによる精密検査) ※ 5,000円
子宮頚部細胞診

松戸市受診票持参 800円

保険   1,020円

 ※ 子宮卵管造影検査は予約制 です。(検査のみは受け付けておりません)
   生理直後に検査をしますので、生理2~4日目までの診療時間内に電話で予約して下さい。。
   原則、検査は平日の午後に行います。尚、アレルギー等の副作用が出る事がまれにあります。
 ※ 精液検査 
   ご自宅で採取して頂きます。御希望の患者様には、事前に採取容器をお渡し致します。
    月~土 8:30~11:30までにお持ちください。

不妊症の治療

不妊には様々な原因があり、残念ながら原因が分かっていないこともあります。ご来院くださる方の中には、一時も早く望んでいる方もいれば、なるべく自然に近いかたちでチャレンジしたい方もいらっしゃいます。当院では皆さまと一緒にオーダーメイドの治療を心掛けています。

【人工授精】
人為的に精子を女性の生殖器内部に注入して、女性の体内において受精、妊娠させる方法です。
【体外受精】
精子と卵子(膣から超音波下に採取)を体外に取り出して、人為的に結合・受精させて、受精した受精卵を再び女性の子宮内に戻して妊娠させる方法です。入院の必要性はありません。
【顕微授精】
精子の数がとても少ない場合や、体外受精で受精が起こらなかった場合に1つの卵子に対して1つの精子を顕微鏡で見ながら細いガラス管を使用して直接注入して受精させる方法です。
【精子凍結】
人工授精や体外受精などで精子を使用する当日、夫の都合がつかない場合に予め採取して保存した精子を用いる方法です。凍結して融解した精子は、凍結前と比べて運動している精子の数が減少することがあります。
【受精卵凍結】
受精卵が比較的多数ある場合、体外受精で受精した卵を凍結保存します。もし、妊娠しなかった場合に再度採卵をしなくても、凍結卵を融解して胚移植を行うことができます。
【胚盤胞移植】
受胚盤胞移植とは、受精卵(胚)を採卵後5日間培養し、胚盤胞になってから子宮内に移植する方法です。初期胚移植より妊娠率が高いため、移植胚数を減らして多胎妊娠を予防できます。しかし、胚が胚盤胞まで到達する割合が低いため、移植がキャンセルになることもあります。
【TESE精巣精子回収術】※
無精子症や不動精子症、重度射精障害などの男性不妊患者様の精巣から直接精子を回収する手術方法です。
【MESA精巣上体精子回収術】※
無精子症において閉塞性無精子症の男性の精巣上体から精子を採取する方法です。

※桐友クリニックと提携


費用のご案内

項目 費用(税込)
人工授精 (保険診療)約6,500円
採卵・移植(体外受精等) (自費診療)200,000円~
※体外受精は3回目より10%引きになります。
ICSI(顕微授精) (自費診療)32,000円~
受精卵の凍結 (自費診療)42,000円~
A.H.(Assisted Hatching) (自費診療)9,000円~
Blastocyst culture (自費診療)11,000円~
融解胚移植 (自費診療)38,000円+胚保管料(2,200円/月)~
精子凍結(算定料含む)

(自費診療)13,000円+精子保管料(2,200円/月)~

2段階移植料 (自費診療)32,000円
TESE (自費診療)55,000円~

※2022年4月より不妊治療が保険適用となっています。体外受精の費用は7万円~23万円となり、健康保険限度額適用認定証の交付を申請すると、窓口での支払いが一定の金額にとどめられます。

 窓口支払いの上限額は所得によって異なります。詳しくは加入する健康保険組合・市町村等にお問い合わせ下さい。